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三重弁とは?




「死ぬる」「いぬる」というナ行変格活用は、伊賀にある[22]
連用形の音便では、ア・ワ行五段で「買うた」のようにウ音便を起こす。
「歌う」「洗う」のように三音節以上の語では、「うとーた」→「うとた」、「あろーた」→「あろた」のように短音化する傾向が京阪と同様にある[23]
サ行五段は、志摩などの南三重では「だいた」(出した)のようなイ音便が聞かれ、大紀町錦地区では「だいさ」のようにイ音便化とともにsを次の拍に送っている。
志摩の先島半島(旧志摩町)にはガ行撥音便、マ行・バ行ウ音便もある(例:こんだ<漕いだ>、のーだ<飲んだ>、あそどる<遊んどる>)[24][25]
伊賀や南三重では、五段動詞以外に「たい」「もて」などが付くとき「みーたい(見たい)」「しーもて(しながら)」のように音が伸びる場合がある[26][27]
仮定形は、全県で「書きゃ」「見りゃ」のような融合形と、「書いたら」「見たら」のようなタラ形を併用している。
京阪でタラ形の勢力が非常に強いことと比べると、三重県では融合形もかなり使われるが、伊賀や伊勢の京阪に近い地域ではタラに変わりつつある。桑名市四日市市志摩市波切では、「書か」「見や」「きや」「しや」の形も使い、桑名・四日市では「せや」も使い名古屋弁に似る[28][29]
形容詞

形容詞の連用形にはウ音便を使うが、「赤うない」→「あこない」、「欲しゅうない」→「ほしない」、「白うない」→「しろない」のように短音化した形をほぼ全県で使う。
語幹末がア段の場合は、「あかない」のように語幹のままの形もあり、中年層以下でよく使うようになっている[30]
牟婁では「あっこなる」のように促音を入れた形が優勢である。
南三重では、普通の終止形にも「あーかい」「たっかい」のような促音・長音の入った形を使う。
また北・中伊勢、伊賀では京阪同様、「赤いことない」のような形を使う[31]
仮定形は「あかかったら」のようなタラ形が優勢だが、「あかけりゃ」の形も使い、「あかけら」となる地域もある[32]
助動詞など各種表現
断定
断定の助動詞は、北三重では「や」。
南三重には「じゃ」もあるが、中年層以下では「や」が広がっている[33]
丁寧語には「です」のほか、伊賀では大阪的な「だす」も使う[34]
否定
否定の助動詞には「-ん/やん」「-へん/やへん」「-せん/やせん」が使われる。
「やん」は五段動詞には付かない。
「見ん」のような形だと、「見る」が撥音化したのか否定なのか分かりにくい場合があるため、「やん」が発達したと考えられる[33]
「やん」は三重県のほか和歌山県奈良県、大阪府南部などで使う。
いずれの否定助動詞も原則として未然形に接続するが、「せん/へん」は様々な形があり、五段動詞では「書かへん/書かせん/書けせん/書きゃせん」、上一段動詞では「見やへん/見やせん/見えせん/見いせん/みゃあせん/めえせん/みいせん」、下一段動詞では「寝やへん/寝やせん/寝えせん」、カ変では「きやへん/きやせん/きいせん/こおせん/けえせん/きゃあへん」(来ない)、サ変では「しやへん/しやせん/しいせん/せえせん/さあへん/しゃあへん」といった形が使われ、分布状況は複雑である[35][36]
これらは、「書きはせん→かきゃせん→かかせん→かかへん」「見はせん→みやせん→みやへん」のように変化したと考えられている。
注目の情報

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