ハ9 (エンジン)の解説頁です。 Weblio辞書辞典>辞書・百科事典>ハ9 (エンジン)>ハ9 (エンジン)の1ページ目

ハ9 (エンジン)とは?



ウィキペディア目次へ
ウィキペディア

ハ9は1930年代後半に川崎航空機が製造した航空機用水冷液冷V型12気筒エンジンである。
主に陸軍で使用されている。海軍名称はない。

目次

 1 概要
 2 性能諸元(ハ9)
 3 主な搭載機
 4 関連項目

ウィキペディア目次へ
概要

ハ9は、ドイツBMWが開発したBMW VI(液冷V型12気筒)を川崎でライセンス生産したBMW-6(水冷V型12気筒)を基本に、川崎が独自に改良を重ねて出力を向上させてきた水冷・液冷エンジンの系列の最終発展型である。
BMW VI は1920年代後半から30年代前半のドイツの主要航空エンジンの1つであり、BMW IV(水冷直列6気筒)の気筒数を倍にした物である。
また、BMW VI は日本でも、川崎によってライセンス生産にされ1927年に国産化に成功している。
この型式は「べ式四五〇馬力発動機」(BMW-6)の陸軍制式名称で呼ばれる。
べ式のベはBMW(ベーエムヴェー)の頭文字である。
後にべ式四五〇馬力発動機(BMW-6)は川崎で改良されて「べ式五〇〇馬力発動機」へと発展。
べ式五〇〇馬力発動機には一型(BMW-6改 水冷V型12気筒 630 hp)と、二型(BMW-7 水冷V型12気筒 750 hp)がある。
この系列を更に発展させたのがBMW-8とBMW-9である。
BMW-8はBMW-7とほぼ同じ物で、民間機に使われている。
BMW-7・8は川崎独自の型式であって、本家BMWにもBMW VII・VIIIという型式は存在するが、互いに技術的には無関係である。
ただ川崎側が形式名が符合するようにBMW側に合わせていたとは考えられる。
BMW-8はそのために(本家BMW VIIIと数字を合わせるために)、BMW-7とほとんど違いがないにもかかわらず、シリーズに加えられたと想像される。
1930年に本家BMWにおいて過給機付きのBMW IXが開発されると、川崎はその新技術を技術提携により逸早く導入し自社製エンジンに組み込み、1933年に最初の過給機付き水冷エンジンである「べ式七〇〇馬力発動機」(BMW-9)を独自開発する。
ただし、BMW-9はBMW IXのライセンス生産版ではない。
だが、熟成していない技術の拙速な導入が仇となる。
参考にした本家BMWの過給機の設計の拙さのせいか、BMW-9は初期故障が多発し、短期間の製造で終わる。
BMW-9はそれより前の型式に対し信頼性が大きく低下した。
川崎ではその後も、ユンカースから箱型過給機を購入し研究するなど、過給機を改良し続け、BMW-9はBMW-9IIへと発展する。
1933年にエンジンにハ番号呼称制度が導入されると、BMW-9シリーズより後はハ9と改称される。
ハ9シリーズは無理を重ねて出力を向上させてきたために、性能は限界に近く、機械的信頼性は低かった。気化器は降流式であり、遠心圧縮式過給機に直結されていた。
ハ9シリーズは大きく、ハ9-I、ハ9-II にわけられ、ハ9-II はさらに、甲・乙・丙にわけられる。
BMW-6〜ハ9-Iまでは水冷方式である。
ハ9-II甲は水冷・液冷兼用方式で、ハ9-II乙・丙は液冷方式である。
ハ9-II甲は「川崎九五式八〇〇馬力発動機」、ハ9-II乙は「川崎九八式八〇〇馬力発動機」とも呼ばれ、ハ9-II丙も存在はするものの、試作エンジンで終わっている。
ハ9-II乙は五式中戦車にも550 hpにデチューンして流用されている。
戦車用の物はインタークーラーなど付属物があるためか、1.9 tにエンジンの重量が増えている。
楽に探せる!楽ワード

ページ(1/4)
次ページ

ページTOP▲
Weblio辞書辞典
「ハ9 (エンジン)」の記述に関する著作権




ランダム表示|登録辞書一覧
Weblio辞書辞典

お気に入りに登録
友達にも教える

Weblio辞書辞典|ヘルプ|お問合せ
©2019Weblio