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ハ109 (エンジン)とは?




この試作エンジンは複列14シリンダーで排気量は37.5Lであり、大略的には後に量産されるハ5と共通した特徴を持っていたものの、前列・後列のバルブ開閉用のプッシュロッドとそれを動かすカムがエンジン前面に配置されており、クランクシャフトは一体型で主コンロッドの端部が分割型であったことが後の量産型との大きな違いだった。
将来的な性能向上を見越して構造に余裕を持たせるためにこの試作型の設計はリニューアルされ、プッシュロッドとカムは前列と後列で別々の配置となり、主コンロッドを一体型とすることでクランクシャフト側を分割する形式とした。
これらの処置によりシリンダーバルブの角度や冷却フィンの大きさを十分に確保できるようになり、さらにコンロッドの剛性及び付随する軸受の耐久強度が高められるなどしてクランク周りの堅牢さが増すことに繋がった。
この設計方針の転換は結果的には成功で、後に開発されるなどの複列空冷星型エンジンにも同様の設計方針が採用されている。
NALは陸軍の関心を引き、型式としてハ5(初期最大出力800hp)の名称が与えられたが、同時期に三菱重工業が開発していたハ6とは競合関係にあった。
1936年(昭和11年)、陸軍の求めた次世代爆撃機の要求に答えて中島と三菱の両者はそれぞれ自社のエンジンを搭載したキ19とキ21(九七式重爆撃機)を開発するが、結果的に機体は三菱のキ21、そのエンジンは中島のハ5とすることが決定された。
日本製エンジンとしては比較的大型だったため、ハ5は爆撃機にのみ搭載されたが、後に開発される発展型のハ41(離昇出力1,260hp)とハ109(離昇出力1,500hp)は、重戦闘機(旋回性よりも速度と火力を重視した戦闘機)の鍾馗に搭載された。
ハ41とハ109も含めたハ5系エンジンの生産は1937年(昭和12年)より中島と三菱で行われ、中島製5,500基(1937年-1944年)、三菱製1,831基(1937年-1941年)となり、ハ5、ハ41、ハ109合わせて7,331基であった。
なお、ハ5と同じボアとストロークを持ち各種新機軸を盛り込んだNAL-6というエンジンが社内試作されたが、不具合が多かったため実用化には至らなかった。
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