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申し子とは?
それゆえ幼名を多聞という。
『長谷寺験記』上-4 紀長谷雄は、長谷寺の観音に祈って得た子である。長谷の利生ゆえ、父が長谷雄と名づけた。
『花世の姫』(御伽草子) 花世の姫は、正観音に祈って得た子である。
『風流志道軒伝』(平賀源内)巻之1 深井甚五左衛門は四十歳になるまで男子のないことを嘆き、妻とともに浅草の観音に二十一日参籠する。満願の暁、南方から金色の松茸が臍の中に飛び入る、と見て妻は懐胎し、男子(後の志道軒)が生まれる。
『まつら長者』(説経) さよ姫は、大和国壺坂の松浦長者夫婦が初瀬の観音に祈って、得た子である。
姫は読経で大蛇を成仏させ、父長者の跡を継ぎ、八十五歳で往生を遂げた後は、近江国竹生島の弁才天として祭られた。
『百合若大臣』(幸若舞) 嵯峨帝の代。左大臣きんみつには子がなかったため、初瀬の寺に詣でて祈り、男児を得た。
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