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漢訳とは?
ウィキペディア目次へ漢訳(かんやく)は、漢字文化圏に外側から入ってきた文章や、概念などを漢文・漢語へと翻訳を行なうことである。目次
1 仏典の漢訳
2 漢訳語彙
├2.1 明治以後の日本
└2.2 カタカナ語の氾濫と漢訳語彙
仏典の漢訳
古代より独自の文明を発展させてきた中国が、前近代において大々的に外来の思想を受け入れた例は漢代から唐代まで盛んに続いた仏教の受容においてあった。
しかし、仏教の教えを理解するために必要な仏典はほとんどの中国人には理解することができない外国語で記述されていたから、中国語の文語である漢文に翻訳する必要があった。
このような訳業は、はじめ鳩摩羅什のような西域出身の僧によって行なわれ、やがて中国人で梵語などを学んで漢訳に携わる者が出た。
とくに玄奘は自らインドから持ち帰った膨大な経典を翻訳したことで名を残し、偉大な漢訳僧は三蔵法師と尊称されるが、ほとんど玄奘の別名のようになっている。 漢訳語彙
日本語の語彙についてみると、中国で生まれた漢語に混じってサンスクリットやパーリ語などの仏教用語が漢訳された語が数多く見出される。
さらに近代には、英語やフランス語、ドイツ語などで使われている抽象概念や、科学技術用語から、意訳による漢訳を通じて中国語や日本語、朝鮮語、ベトナム語などに入り、定着している単語は非常に多い。
しかし、日本語や朝鮮語は表意文字である漢字とは別に表音文字を持っているので、漢訳を行なわなかったり、漢訳されてできた漢語が定着しなかったりして外来語として原語の音そのままで借用されている例も多く、時代を追うごとにその傾向は強まりつつある。 明治以後の日本
明治維新において西欧を目指す近代化を進めた日本は、西洋文明を急速に消化・吸収する必要に迫られ、西欧の概念を翻訳するために大量の漢語が造語されたり、古くからある語に翻訳語として新しい意味が与えられたりした。
このような漢訳が西洋文明を学ぼうとする多くの日本人にその理解を容易ならしめて近代化を助け、また漢語の本土である中国にすら逆輸入されて使われた語も少なくないことは、特筆すべき現象である。
このような翻訳が可能だったのは、少なくとも二つの原因が考えられる。
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