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奈良の八重桜とは?


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ナラノヤエザクラ奈良の八重桜)もしくはナラヤエザクラ奈良八重桜)(学名: Prunus verecunda 'Antiqua')はサクラ栽培品種の一つ。
オクヤマザクラ(カスミザクラ)の変種で、4月下旬から5月上旬に開花する八重桜である。
他の桜に比べて開花が遅く、八重桜の中では小ぶりな花をつけるのが特徴である。
ナラノヤエザクラは『詞花集』の伊勢大輔の和歌により著名になった八重桜である。
『詞花集』には「一条院御時、奈良の八重桜を人のたてまつりて侍けるを、そのおり御前に侍ければ、その花をたまひて、歌よめとおほせられければよめる」とあり、伊勢大輔は「いにしへの奈良のみやこの八重ざくらけふ九重ににほひぬるかな」と詠んでいる。
一条院御時から数えてちょうど1000年目をむかえている。
奈良の文化の一片を今に伝える桜である。
奈良を代表する花として、奈良県花、奈良市章・市花に用いられる。

目次


1 概要
1.1 芽
1.2 葉
1.3 花
1.4 果実
1.5 系統・学名
2 歴史
2.1 伝説・伝承
2.2 再発見
3 参考文献
4 脚注
5 関連項目
6 外部リンク

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概要

「奈良の八重桜」はれっきとした八重桜の一品種であり「奈良に植わっている八重桜」の総称ではない。
ナラノヤエザクラは落葉高木であり、カスミザクラが重弁化した変種であると考えられている。
ナラノヤエザクラの繁殖力は極めて弱く、殖やすのが非常に難しい。
樹勢は弱く、寿命も短い。
後述する「知足院奈良八重桜」も1923年に天然記念物に指定された樹は既に枯れてしまっている。

芽は赤紫色を帯びた褐色をしている。
芽は最終的に、長さ 5 cmから 9 cm、幅 2.5 cmから 5 cm に成長した葉になる。

葉身の全体の形は長楕円状倒卵形で、葉身の先端は尾状鋭尖形をしている。
葉身の基部は円形もしくは心臓形(ハート型)で、ほとんどが円形である。
葉身の周辺にある鋸歯は重鋸歯(大きなギザギザにさらに小さなギザギザあること)で先端は鋭く尖っている(鋭尖形)。
葉身の表側は暗い黄緑色をしており、光沢は無く、表側の全面に毛がまばらに存在する。
葉身の裏側は白っぽい黄緑色をしており、葉脈の上に毛が生えている。
葉柄には伏せていない毛(開出毛)が生えており、上端から少し下に濃い紅紫色の蜜腺が存在する。

花序は散房花序をしており 2 - 4 花からなる。
鱗片葉は紅紫色、は緑色で基部は紅紫色をしている。花柄と小花柄には白色の開出毛が存在する。
萼筒は長鐘形をしており、外側に毛がまばらに存在する。
萼裂片は内側外側とも毛がないが縁に縁毛がある。花弁は「奈良市史 自然編」によると 22 枚から 79 枚、「新日本の桜」によると 30 枚から 36 枚とされる。
花弁は楕円形で先端は二つに深く裂けたいわゆる「桜の花びら」の形をしている。
花弁の色は淡い紅色である。雄しべは「奈良市史 自然編」によると 10 本から 42 本、「新日本の桜」によると 32 本から 45 本とされる。雌しべは 1 本から 4 本である。
ナラノヤエザクラはカスミザクラが重弁化した品種であるため、八重桜にしては小ぶりで清楚な花を咲かせる。
花は 4 月下旬から 5 月上旬に咲き、ゴールデンウィークの頃に満開となる。
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