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国鉄58系気動車とは?




さらにキハ55系では車端部設置とされたトイレとキロハ25・キロ25を除いて独立した洗面所を持たない簡易仕様から、本系列では車端部をデッキとし、車室との間にトイレ・洗面所を設置した。
ただし、キロ28形300・500番台(4VK発電装置搭載車は+2000)のみ車端部デッキ外に設置する設計変更が実施された。
走行エンジン2基搭載のキハ58形・キロ58形では、床下機器の艤装スペースが狭小のためトイレ・洗面所用水タンクを屋根上に搭載した。
客室設備

水平シリンダー型エンジン[注 5]を採用することで、床下側面からのエンジン整備が可能となり、在来型気動車に設けられていた車室内床面の点検蓋は廃止された。
これにより静粛性と居住性が高まった。
床の表張りは本州以南向けはビニール張りとし、北海道向けキハ56系のみは木板張りとして、保温性と雪靴の滑り止め金具に対する耐久性が高められた。
また、従来は客室中央壁面で立ち上げられていた排気管を客室外の車体両端に移設し、車内の見通しと見栄えを良くしている。
これらの改良は、先に開発された特急形のキハ80系に準じたものである。
2等車(現・普通車)は、大きな1段上昇窓と向かい合わせの4人掛けクロスシートボックスシート)を10窓分備えるが、運転台側戸袋部のみ2人掛けが1列があり、合計定員は84名となる。
車体幅が広がったことで、急行形電車と同様に窓側に肘掛幅分のスペースが確保され、窓枠下には栓抜き付きの小型テーブルと大型灰皿を設置した。
従前の気動車では、一般に白熱灯が照明に用いられてきたが、本系列では40W直管蛍光灯を採用し車内を明るくした。
1等車(現・グリーン車)は、急行列車用1等客車で標準となっていたリクライニングシートならびにサロ152形同様の1段下降式2連型側窓[注 6]を採用したが、サロ152形で採用された蛍光灯カバーはコストダウンのため見送られた。
 1段下降式窓は、1970年代後半には雨水の浸入・滞留による車体腐食が深刻化しており、全車が採用する157系電車なども含め排水対策を講じたものの十分ではなく、サロ165形サロ455形などを含む採用残存車の多くが1980年代に入り、側窓を上段下降・下段上昇式で外ハメ式のユニット窓に交換した。
暖房装置は、在来型気動車では軽油燃焼式温風ヒーター[注 7]が標準採用されていたが、熱量が不足するケースもあった。1958年開発の北海道向け耐寒強化形であるキハ22形ではエンジン冷却水による温水暖房方式が採用されて良好な成績を示したことから、本系列でも採用され暖房効率と静粛性の改善を図った。
 客室内足下にエンジン冷却後の高温冷却水を通す放熱器を配置して暖房を行うが、窓側足下スペースが圧迫されるのが難点である。
 また北海道向けキハ56系では、冬季凍結防止の観点から警笛用シャッターや客用扉ステップなどにも室内暖房と供給源を共用する温水管を装備する。

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