単為発生の解説頁です。 Weblio辞書辞典>辞書・百科事典>単為発生>単為発生の2ページ目

単為発生とは?




また、接合を前提とした生殖細胞であれば、当然ながら染色体単相であり、接合によって複相になるはずである。
つまり、卵がそのまま発生を行えば、他の個体は複相であるのに、単相の個体が生じることになる。
普段から単為生殖を行っている生物では、そのため、卵など減数分裂で作られるべき生殖細胞を、減数分裂抜きで作っている場合や、減数分裂を起こした核が、ふたたび融合することで複相にもどる場合などがある。
後者の場合、遺伝子の組み合わせの変更が行なわれているので、親と全く同じ個体にはならず(クローンではない)、クローン個体と近親交配を行ったのと同じ結果になる。
異種間の雑種や、異数性などで染色体数が奇数になった場合に、減数分裂が行えなくなる。
その場合に、減数分裂を行なわずにその細胞が発生を始めるような単為生殖が見られる場合がある。

ウィキペディア目次へ
単為生殖を含む生活環

ミジンコでは、好適条件では雌が単為生殖により雌のみをどんどん生む。
これによって個体数は非常に素早く増えることができる。個体群密度が上昇すると、が生まれ、雌雄の交接から受精を経て卵が作られる。
この卵は厚い殻を持ち、休眠にはいる。
この卵は乾燥に耐え、新たに条件が良くなったときに孵化してくるので、耐久卵と呼ばれる。
このように、条件の良い間は単為生殖を、いわば無性生殖の方法として用い、素早く数を増やし、条件が悪化すると真の有性生殖を行って休眠にはいるというやり方は、他にもアブラムシカイガラムシなどにも見られる。
単為生殖では雄のみを生産するハチ類やハダニなどもある。
前者では女王による雌雄の産み分け(受精卵は雌、未受精卵は雄になる)方法として使用される。
後者では性のコストである雄を必要最低限にするためではないかとされている。
つまり、繁殖には直接関与しない雄をなるべく減らしたいが、個体群の遺伝変異幅を保つ上で有性生殖は保ちたい。
この時、必要最低限以上の雄が居る限り、雌が生産されるが、雄が足らず、未受精が生産されれば雄が生産される。
典型的なr戦略者であるハダニはこのことによって増殖率を稼いでいるのではないかというわけである。
寄生虫吸虫など、中間宿主をもつものでは、幼生が無性的に数を増やす例が多い。
これは、宿主から宿主への乗り代わりが必ずしも確率が高くないことへの適応とみられる。
そのようなものでは、幼生が分裂などの方法で増えるものもあるが、幼生の体内に、多数の幼生が生じて数を増やす仕組みがあるものがある。
この時、幼生の体内では、体が幼生のままで生殖細胞が発達して、それが単為発生的に幼生になることが知られている。
このような例は多胚形成といわれる。

ウィキペディア目次へ
その他

キリスト教の聖典である新約聖書によると、救世主イエス・キリスト聖母マリアから処女懐胎によって誕生したという。
他の神話などでも、単為生殖を思わせる説話がある。
詳細は「処女懐胎」を参照
歴史的な事項としては、人類が単為生殖をしたと主張する例は多数あるが、ヒトを含む哺乳類にはゲノムインプリンティングがあるために雄ゲノムと雌ゲノムの両方が必要であり、どちらか片方のゲノムしかない単為生殖には否定的な実験結果が出ていた。
注目の情報

ページ(2/4)
≪前ページ | 次ページ

ページTOP▲
「単為発生」の1ページ目
Weblio辞書辞典
「単為発生」の記述に関する著作権




ランダム表示|登録辞書一覧
Weblio辞書辞典

お気に入りに登録
友達にも教える
「単為発生」の記述に関するお問合せ

Weblio辞書辞典|ヘルプ|お問合せ
©2012Weblio