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他動詞とは?
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目次
1 意味
2 形態と統語
3 参考文献
4 関連
Hopper & Thompson (1980) の他動性の10の意味特徴
| 高い | 低い |
|---|
| Participants(参加者) | 2人以上:動作主と対象 | 1人 |
|---|
| Kinsesis(動作様態、動き) | 動作 | 非動作 |
|---|
| Aspect(アスペクト) | 動作限界あり | 動作限界なし |
|---|
| Punctuality(瞬間性) | 瞬間 | 非瞬間 |
|---|
| Volitionality(意図性、意志性) | 意図的 | 非意図的 |
|---|
| Affirmation(肯定) | 肯定 | 否定 |
|---|
| Mode(現実性) | 現実 | 非現実 |
|---|
| Agency(動作能力、動作主性) | 高い | 低い |
|---|
| Affectedness of O(被動作性、受影性) | 全体的に影響 | 部分的に影響 |
|---|
| Individuation of O(対象の個体性) | 高い | 低い |
|---|
Hopper & Thompson (1980) によれば、他動性は表で示した10の意味特徴を持ち、それぞれの特徴から他動性の高低が分かる。
他動性の高い特徴が見られる動詞ほど他動詞らしく、逆ならば自動詞に近づく。
これらの意味特徴については後に様々な検討がなされた。
例えば「被動作性」について言うと、角田/Tsunoda (1991, 1999) の考えでは、動作が対象に及ぶかどうかのみならず対象が変化するかが重要であるとされた。- a. 太郎 が 箱 を 壊した。
- b. 太郎 が 箱 に 触った。
対格「を」が使われている a の文では、太郎の動作が箱に及び箱が壊れるという変化が起こった。
一方与格「に」が用いられている b では、動作は箱に及んだが箱が変化したかどうかは分からない。
このように日本語では動作が対象に及び、かつ変化する場合に対格が用いられる(すなわち、動詞は他動詞である)。
また、これらの意味特徴のうちの1つが高くても、他の意味特徴も高いとは限らない。- c. I hit him.(私は彼を殴った/彼にぶつかった)
- d. I hit at him.(私は彼に殴りかかった)
c の hit は対格の代名詞を取っているので他動詞であるが、「ぶつかった」という意味の場合、意図的な行為でなくても言える文である(意図性が低くてもよい)。
d は意図的な動作であるが、彼に命中しなくても言うことができる文である(つまり、被動作性が低くてもよい)。
このように、英語では「意図性」と「被動作性」が食い違う場合、被動作性が高ければ他動詞になるが、意図性が高くても必ずしも他動詞にはならない。
これは、マラーティー語では逆になる(パルデシ 2007)。
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