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ブラック企業とは?


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また、この言葉の元々の意味もあり、経営者の怠慢や不適切ないわゆる“黒い交際”によって反社会的勢力やそれに関連する人物の会社組織への侵入や干渉を許し、組織下層部の従業員に大きな精神的負担を強いている企業をブラック企業の範疇に含めることもある。
言葉の由来には求人広告業界の隠語や、パソコン通信時代のネットワークコミュニティーからなど諸説ある。
なお2008年には書籍『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』が出版され、翌2009年に映画化がされている。
ブラック企業には労働集約的な体質の企業が多く、そういう意味ではとにかく多くの人手を必要としているため、正規非正規雇用のいずれにしても一般的な企業に比べて入社は比較的容易であり内定も早いが、裏を返せば企業にとっては「幾らでも代わりは入ってくる」ということであり、労働集約的な体質の企業において、末端の従業員とは(短期間での離職を前提とした)使い捨ての消耗品も同然の存在でしかなく、常に新人を募集し続けているのが実態である。
入社後には厳しいノルマや長時間労働、サービス残業、人のやりたがらない仕事・割に合わない仕事や理不尽な仕打ち、不可解な人事考課、低い給料などが待ち受けており、やがて肉体・精神ともに疲弊し破綻をきたし、最後には企業にとっては用済みの人材として自己都合退職に追い込まれる。
平均勤続年数が短い上に短期間での離職率も高く、ハローワーク求人誌・求人サイト・新聞の求人広告の“常連”と化し多額の広告費を人材募集に費やすなど、人員計画や従業員マネジメントがなおざりにされたいわゆる「人の出入りが激しい」企業体質であることを自ら露呈していることも多い。
従業員は非熟練者でもそれなりに務まる労働に従事させられるため、従業員教育のシステムは乏しく、社外でも通用する実用性の高い専門技能や資格を身に付けるシステムもほとんどなく、技術系であっても熟練労働者や専門家と呼ばれるには不相応な低水準のスキルしか身に付かない。
その様な状況下で従業員は組織の下層でキャリアアップの機会も得られないまま長時間の激務を強いられるだけになる。
そのため、国家資格などの客観的な能力の証明以上に業務や熟練労働にまつわる職務履歴とその期間の長さを絶対視する傾向にある日本社会・日本企業においては、ブラック企業は「経歴を荒ませる」「履歴書を汚す」だけの存在であり、特に内情に通じる同一業界での転職活動ではブラック企業に勤務したという事実自体が採用選考で大きなマイナス要素として作用するなど、労働者にとってはその後の再就職活動において総じて不利な状況に追い込こまれる要因にしかならない。
また、激務や過重なストレスが主要因となり健康や精神を害するなど、労働者にとっては退職したにしてもその後の生涯にわたって影を落とすような問題も発生してくる。
このようにブラック企業はそれと知らず入ってきた人材の能力・技術・時間・心身を薄給で浪費させて次々と食い潰し、経歴を汚すことによってのみ成り立っている。バブル景気の頃に言われ流行語となった「3K」の概念は主に技能系やブルーカラーの肉体・環境的に厳しい労働を指したものであったが、末端の従業員全般を消耗品同然に扱うブラック企業は現代の超3K職場とでもいうべきものである。
このようなブラック企業の体質や内情は社会問題民事訴訟労災申請・労働基準法違反・事件侮辱罪暴行罪傷害罪背任罪)などの形で表面化することもあるが、悪質な法令違反が露呈し経営者の逮捕などが起きない限り、社名が公に報道されることがない。
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