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フクちゃんとは?


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フクちゃん』は、横山隆一による日本漫画作品、およびそれを原作としたアニメ作品、架空の人物の名称である。
着物に下駄、大学帽という容姿で早稲田大学のマスコットキャラクターとしても知られる。

目次


1 概要
2 あらすじ
3 掲載紙
4 映像化の歴史
5 登場人物
6 学帽の由来
7 小惑星「フクちゃん」
8 広告
9 エピソード
10 脚注
11 外部リンク

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概要

1936年昭和11年)1月25日東京朝日新聞(現:朝日新聞東京本社)で始まった連載漫画『江戸ッ子健ちゃん』の脇役として登場。
主人公の健ちゃんよりも人気が出たため、主人公に昇格(スピンオフ作品)。
その後も舞台を幾度か変えながら、1971年(昭和46年)まで長期にわたり連載された。
ストーリーは基本的に4コマ漫画で、フクちゃんとその家族や友達のほのぼのした生活を描いている。
フクちゃんの名は漫画家・横井福次郎の「福」から来ている[1]
登場人物が年を取る事はない。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
免責事項もお読みください。


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あらすじ

東京の下町に住む少年・フクちゃんは、ある日親戚のおじいさんの家に養子に貰われる。
おじいさんの家は大富豪で、フクちゃんはそこの跡取り息子として迎えられた。
そこへ、フクちゃんの家庭教師として九州出身のバンカラ学生・アラクマが登場。
やがて金持ち暮らしに飽きたおじいさんは、屋敷を福祉施設に改築し、一般に開放。
自身はフクちゃん、アラクマと共に長屋に移住し、普通の小市民としての3人の生活がスタートした(同時に剃髭し、身なりもお馴染みのアルファベット柄の着物姿となる)。戦時中は時節柄国防ネタが多く、戦後は一転して世相を交えながらも牧歌的な子供中心の世界が描かれた。
最終回間近には、
 フクちゃんの実父が戦後台湾に渡り、実業家として成功した事を知ったおじいさんは、フクちゃんに台湾行きを薦めるが、フクちゃんは「おじいさんがおとうさんだ」と言ってこれを拒む。
 サラリーマンとなったアラクマも結婚する事となり、密かにアラクマを想っていたナミコが失恋の旅に出る。
といったストーリーが展開された。
この漫画は『サザエさん』等のように明確な最終回が描かれないまま、作者没や掲載紙変更、休載から尻切れトンボ的に連載終了となることの多い新聞連載作品としては、『フジ三太郎』や『ほのぼの君』などと同様に数少ない長期新聞連載漫画できちんとした『完結』が描かれた作品としても知られる。

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掲載紙

 東京朝日新聞朝日新聞1936年10月1日 - 1944年3月4日) 当初は「養子のフクチャン」として開始。大阪朝日新聞にも数日遅れで掲載された。
何度か改題され、また作者の事情で連載を打ち切っていた時期もあった。
セリフはすべてカタカナ書き。
おじいさんの着物の柄は途中からアルファベットから算用数字に代わった。
 「養子ノフクチャン」(1936年10月1日 - 1937年7月31日) 夕刊掲載。
 「末ッコゴロチャン」(1937年8月1日 - 1937年12月31日) この作品から朝刊掲載。
近所の友達・ゴロちゃんが主人公のスピンオフ作品。
しかしフクちゃんも頻繁に登場しており、内容はほとんど変わりがなかった。
 「フクチャン部隊」(1938年1月1日 - 1939年7月6日) 朝刊連載。
主役をフクちゃんに戻す。
 「コドモ指南アラクマ道場」(1939年7月7日 - 1939年12月31日) 朝刊連載。
主役にアラクマに据えたスピンオフ作品。
アラクマ主宰の「アラクマ道場」でフクちゃん達が稽古に励む。
 「ススメ!フクチャン」(1940年1月1日 - 1941年12月31日) 朝刊連載。
再度主役をフクちゃんに戻す。
 「フクチャン実践」(1942年1月1日 - 1941年12月18日) 朝刊連載。
ネタの多くが戦時下向けに。
最終回は「みんな海外に行く時代」「ここも狭い」とフクちゃんがコマを飛び出し、ここで一度打ち切られる。
 「ジャバノフクチャン」(1942年6月23日 - 1942年8月23日) 7月22日までは挿絵が描かれた海外レポート。
同年8月1日に3コマ物の漫画になり、ジャバ(ジャワ島)で原住民と共に暮らすフクちゃんが描かれた。
 「フクチャン従軍記」(1942年9月8日 - 1942年9月13日) 再び挿絵が描かれた戦時レポートに。
 「フクチャンかへる」(1942年9月15日 - 1942年9月20日) ジャバから日本へ帰るフクちゃんを描いた4コマ。
 「フクチャン」(1942年9月22日 - 1943年12月31日) 朝刊連載。
再びフクちゃんを主役に据えた通常の4コマに戻る。
 「フクチャン大東亜コドモカイギ」(1944年1月1日 - 1944年1月2日) 2日間掲載の短編漫画。大東亜共栄圏下の子供達が会議する。
日本代表はフクちゃん。
 「フクチャンレンセイノ巻」(1944年1月4日 - 1944年1月29日) フクちゃん達も練成を行うことに。
1月18日までは朝刊に、1月19日より夕刊に掲載された。
最終回は戦闘機に乗り、そのまま「ソラノ巻」に改題された。
 「フクチャンソラノ巻」(1944年1月31日 - 1944年3月4日) 夕刊連載。
戦闘機に乗ったフクちゃんの活躍を描く。
「疎開」する名目で打ち切られた。
 共同通信配信(1947年頃) 夕刊とうほく他数紙に掲載。
 毎日新聞1956年1月1日 - 1971年5月31日) 朝刊連載。
最終回を描いたペンは長谷川町子に贈られた。

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映像化の歴史

『フクちゃん』は何度か映像化されている。
最初の映像化は1936年(昭和11年)12月に公開された実写映画『江戸ッ子健ちゃん』で、フクちゃんを演じたのは子役時代の中村メイコだった。
1944年(昭和19年)には、松竹の手によりアニメーション映画『フクチャンの潜水艦』が制作される。
原作者の横山自身も演出に関わっていた。
1962年(昭和37年)には、横山隆一主催のアニメプロ「おとぎプロダクション」製作による長編オムニバスアニメーション映画『おとぎの世界旅行』の中で、『ロケット・フクちゃん』として登場してる。
1982年(昭和57年)11月2日からは、テレビアニメ『フクちゃん』がテレビ朝日系で放映開始。
アニメーション制作はシンエイ動画、1回2話放映で全71回142話。
現代風にアレンジ(個々の人物設定も原作と異なる)されて、1984年(昭和59年)3月27日まで約1年半にわたり続いた。
テレビアニメ版ネット局
 同時ネット局
テレビ朝日、北海道テレビ山形放送東日本放送福島放送新潟総合テレビフジテレビ・テレビ朝日系のクロスネット局)→新潟テレビ211983年10月より)、テレビ信州静岡けんみんテレビ名古屋テレビ朝日放送広島ホームテレビ瀬戸内海放送九州朝日放送鹿児島放送
 遅れネット局
石川テレビ福井テレビ(いずれもフジテレビ系列)、山口放送(当時は日本テレビ系・テレビ朝日系のクロスネット局)、南海放送(日本テレビ系列)、宮崎放送TBS系列)

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登場人物

声優と各キャラクターの説明はシンエイ動画版アニメによる。
福山 福一(ふくやま ふくいち)
声:坂本千夏
通称:フクちゃん。
5歳。
坊主頭、着物に下駄と大学帽という姿で、毎日元気に遊んで暮らしている。
シンエイ版アニメでの設定
幼稚園の年長児という設定が加わる。
当初、普通の幼稚園児の服装・髪型だったフクちゃんが、七五三の準備のため床屋に行くが、うっかり丸坊主にされてしまう。
その自分の姿を見てショックを受けて籠った納戸で、父の太郎が学生時代使用していた学帽と、幼少時代の福太郎のお下がりの着物を見つける。
これが七五三の衣装として面白いという事で、学帽と着物、前掛けを着用するスタイルに決まってしまった。
だが、七五三が終わっても本人がこのスタイルをすっかり気に入ってトレードマークになってしまったという設定である。
物事を強調する時に語尾に発する「~だい」と、困った時発する「イヤ~ン」が口癖で、元気あふれる笑顔といつも下駄を履いている裸足、そして「イヤ~ン」と言いながら学帽で顔を隠しながら恥ずかしがる姿がチャームポイント。
福山 福太郎(ふくやま ふくたろう)
声:田崎潤
フクちゃんの祖父で、73歳。
フクちゃんの母である花子の父にあたる(原作ではフクちゃんの伯父。
フクちゃんはおじいさんと呼んでいるが、本当は伯父にあたる)。
大金持ちであったが、その生活を捨てた自由人。
頑固者だが、意外と新し物好き。
孫のフクちゃんにはいつも振り回されている。
荒熊 寛一(あらくま かんいち)
声:銀河万丈
通称:アラクマさん。
九州出身。
福山家の遠い親戚で、福山家に居候している。
売れない漫画家。
柔道をたしなむ。
清水 キヨシ(しみず キヨシ)
声:桂玲子
通称:キヨちゃん。
フクちゃんの友達で、近所の陶器店に住む3歳の幼児。
いつもフクちゃんと行動を共にしている。
時折無鉄砲な行動に出て、周囲を驚かすことが多い。
清水 ナミコ(しみず ナミコ)
声:山田栄子
キヨちゃんの姉で、学生。
勝気で男勝り。
荒熊に密かに片思いをしている。
福山 太郎(ふくやま たろう)
声:津村鷹志
フクちゃんの父。
婿養子のサラリーマン。
アニメオリジナルキャラ。
福山 花子(ふくやま はなこ)
声:川島千代子
フクちゃんの母。
ごく普通の専業主婦。
アニメオリジナルキャラ。
丸井 クミコ(まるい クミコ)
声:栗葉子
通称:クミちゃん。
フクちゃんと同じ幼稚園に通っている友達で、ちょっとませた女の子。
アニメオリジナルキャラ。
花野 ユカリ(はなの ユカリ)
声:麻丘あゆ美
福山家の隣に住む女性。
父は花野耕作という大学教授。
美人で優しく、アラクマさんやフクちゃんに慕われる。
アニメオリジナルキャラ。
シチ公(シチこう)
福山家の飼い犬で、いつもフクちゃんについて歩く。
ガン太(ガンた)
声:青木和代
福山家の近所の太ったガキ大将。
フクちゃんに意地悪をして喜んでいることもあれば、時には遊び相手になったり、ピンチの時は守ってくれたりと実は頼りになる少年。
ドシャ子(ドシャこ)
声:山田栄子
ガチャ代(ガチャよ)
声:鈴木みえ
ガン太の双子の妹。
兄に似てお転婆。
双子のため、周囲から見分けを付けてもらえないのが悩み。
「アカチバラチ」[2]が口癖。
健ちゃん(けんちゃん)
声:高木早苗
名の通り、『江戸っ子健ちゃん』からのキャラクター。
しっかり者の小学生。
フクちゃんやその他の未就学児に慕われている近所のお兄さん的存在。
アニメではガン太等の存在でやや影が薄い。

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学帽の由来

アニメ版での設定は上記の通りであるが、原作漫画では元々フクちゃんは学帽を被っていなかった。
初期に大学受験のために居候していたキャラクターがいて、大学に合格するため自分を追い込むつもりで先に学帽を買ったが受験に失敗、進学を断念して帰郷することになったため、それを譲り受けたというのがその由来である。

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小惑星「フクちゃん」

横山と同じ高知市出身の天文家関勉は、1997年平成9年)に発見した小惑星(仮符号:1997 WB30)に、この漫画にちなみ「フクちゃん(Fukuchan)」(39809)と命名。2004年(平成16年)5月16日までに国際天文学連合小惑星センターアメリカ)に登録された。

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広告

1962年(昭和37年)から1988年(昭和63年)まで石川県金沢市の酒蔵、福光屋の日本酒「福正宗」の広告キャラクターとして「フクちゃんフクマサもってきて」のコピーとともに新聞広告、テレビCM(モノクロアニメ)や販促商品に使用された。
フクちゃん本編、横山自身も石川県や金沢市、福光屋にゆかりはなく、単に名前の「フク」が同じである事からの起用。
現在でも、石川県や富山県の各地に、フクちゃんをあしらったホーロー看板が残っている[2]
1983年(昭和58年)頃には東海漬物から、「フクちゃん」という福神漬が発売されている。
パッケージにはフクちゃんの姿も描かれており、アニメCMも放映された。

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エピソード

手塚治虫は、少年時代、通学に使う電車の窓が湿気で曇った際、その車両の窓ガラス一面にフクちゃんの似顔絵を描き、「フクちゃん列車」に仕立てて級友を沸かせたことがある。
後年、手塚が横山の家を表敬訪問した際、横山の子供たちは有名な漫画家である手塚が自分の父に丁寧に接しているのを見て、横山の漫画家としての偉業を実感したという。
(以上の出典は『手塚治虫物語』(全2冊)伴俊男+手塚プロダクション・著、朝日新聞社)

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脚注
^ 清水勲編『戦後漫画のトップランナー 横井福次郎 -手塚治虫もひれ伏した天才漫画家の軌跡-』臨川書店、2007年 ⇒『ISBN 978-4653040156』 197頁^赤いバラが散った」の略だと、連載後期で明かされている[1]

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外部リンク

 横山隆一記念まんが館
 フクちゃん研究工房
先代:
朝日新聞夕刊連載漫画
1936 - 19371944
次代:

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