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ドライサンプ
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また、一般にオイルパン形状が垂直方向に浅い皿形式となるため、運転中の横Gによるオイルの傾きなどによりフィードポンプが空気を噛み、オイル圧送が安定しない場合がある。
ドライサンプ方式は、エンジンコンディションの安定のためオイル圧を安定させることを目的とする。
対象は主に安全マージンの少ない高性能車となる。
上記ウェットサンプ同様にオイルパンに戻ったオイルをスカベンジポンプ(回収ポンプ)で強制回収し、専用のリザーバタンクに貯めた後、フィードポンプによってオイルを供給する方式である。
スカベンジポンプの能力はフィードポンプ容量以上に設計され、リザーバタンクに安定した油量を確保し、フィードポンプの安定した油圧を保証する。
ドライサンプ方式はつぎのような利点がある。
オイルタンクに安定した油量が確保でき、高い旋回Gを受けても安定したオイル供給がなされる前提のエンジン設計が可能。
オイルタンク容量を大きくしたり、オイルラインの途中にオイルクーラーを追加することが容易なため、オイルの温度上昇がおさえられる。
スカベンジポンプによりオイルが回収され、またさらにクランクケース内が負圧になるため、
クランクシャフト
などによるオイル攪拌抵抗が軽減される。
(一方で追加されたスカベンジポンプと、系が大規模になるためオイルポンプの大容量化による駆動ロスのためにシステムとしての出力向上は小幅に留まる。)
オイルパンの厚みを薄くして、その分だけエンジンの取付位置(重心)を下げることができる。
(市販車では、この目的のためにドライサンプが採用されることは多くない。)
これらの利点のため、
レーシングカー
や高級
スポーツカー
などのエンジンでは、ドライサンプ方式が採用されることが多い。
欠点としては、構成が複雑になり部品点数が増すことであり、それに伴いコストや外部に露出したオイルライン・フィッティング部からのオイル漏れ等のトラブル確率が高くなる。
ドライサンプ方式の車には
通常のオイルパンを使用し、その中にスカベンジポンプを内蔵したタイプ
専用のほとんど容量のないオイルパンを使用し、外部にスカベンジポンプを設置したタイプ
の2種類が存在する。
前者の構造は
ポルシェ
・
フェラーリ
の量産車、コルベットZ06などに採用されている。
(フェラーリでは多少薄い形状のオイルパンではある) 後者の構造は部品点数・信頼性の問題から市販車で採用されるものはほとんどない。
オイルパン部分にタンクを設置し、自由落下によるオイル回収とスカベンジポンプによる強制オイル回収を併存させたセミ・ドライサンプと呼ばれる方式もあり、水冷化以降の
ポルシェ911
/
ボクスター
/
ケイマン
、
日産GT-R
、
レクサスIS-F
などに採用されている。
オートバイの場合
オートバイ
用の場合は、オイルパンの厚さを薄くできる利点を利用して最低地上高を確保することを狙って採用される事が多い。
また2輪車の特性上、4輪車と比べて前後左右の傾き量が運用上大きく、エンジン直下オイルパンへの自由落下での安定回収が難しい局面がある。
特に
オフロードバイク
に採用例が多いのはこのためである。
また、オイルタンクに関しては車体フレーム内の空洞を利用する場合が多いのも特徴的である。
関連項目
ウエットサンプ
エンジンオイル
⇒『
表
』・話・
編
・
歴
オートバイ
部品と関連技術
原動機
【
方式
】:
内燃機関
|
オートバイ用エンジン
|
レシプロエンジン
|
ロータリーエンジン
|
ガソリンエンジン
|
ディーゼルエンジン
|
2ストローク機関
|
4ストローク機関
|
6ストローク機関
|
点火順序
|
電動機
|
永久磁石同期電動機
【
搭載方式
】:
横置きエンジン
|
縦置きエンジン
|
インホイールエンジン
|
インホイールモーター
【
冷却方式
】:
空冷エンジン
|
水冷エンジン
|
油冷エンジン
【
内部構成部品
】:
カムシャフト
|
ガスケット
(
ヘッドガスケット
) |
コネクティングロッド
|
シリンダー
|
シリンダーライナー
|
クランクケース
|
シリンダーヘッド
(
ビッグヘッド
/
マルチバルブ
/
5バルブ
/
RFVC
) |
燃焼室
(STDCC/TSCC) |
可変バルブ機構
|
ヘッドカバー
|
ピストン
(
楕円ピストン
) |
ロッカーアーム
(スリッパー/ローラー/
デスモ
) |
タペット
(
HLA
) |
クランクシャフト
|
タイミングチェーン
|
カムギアトレーン
|
浮動ブッシュ軸受
|
すべり軸受
|
バビットメタル
|
バルブ
(
ポペット
/
スリーブ
/
ロータリー
) |
オイルポンプ
|
オイルパン
(
ウエットサンプ
/
ドライサンプ
) |
ウォーターポンプ
|
デコンプレッション機構
|
クランクケースブリーザー
(PCVバルブ/内圧コントロールバルブ)
【
補機類
】:
フライホイール
|
スロットル
(アクセル) |
エンジンコントロールユニット(ECU)
|
オルタネーター
|
ラジエーター
|
オイルクーラー
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キックスターター
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リコイルスターター
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セルモーター
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